恋する*バッテリー。

「ででも、練習は…」



タンッ―


その人は高いフェンスを軽々越え

「一人くらい居なくたって大丈夫だろ」

そお言いながら、背中越しにグランドを指した


「でも、見つかったら怒られるんじゃ…」


「大丈夫っ」

グイッ

「わぁっ!」

私の心配もお構いなしに

その人は強引に私の手を引っ張った

ドキンっ


捕まれた手が熱い

ドキンっ

てか男の子と手なんか繋ぐの久しぶりで緊張する


ドキンっ


だからきっとこのドキドキは緊張からだ


ドキンっ


だからお願い

静まれ心臓


ドキンっ



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