いいから私の婿になれ
エリアルを留守番させる事ができないまま、結局黎児は彼女と共に登校する。

視線は常に足元。

暗い気分のまま足取りも重い。

そんな黎児の三歩後を奥ゆかしく歩くエリアル。

当然道行く人々の視線が痛い。

大抵の通行人が、

『少年、それは何プレイだ?』

みたいな好奇と嘲りの眼差しで見つめている。

一見するとパートナーにメイドコスプレさせて連れ回している物好きなご主人様といった感じだが、実はメイドを連れて歩かなければならない羞恥プレイなのは黎児の方だったりする。

(恥辱だっ…俺もうお婿にいけないっ…)

身も心も辱められた気分になる黎児だった。

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