いいから私の婿になれ
真琴と共に教室を出た黎児は、校舎の裏へと移動していた。
ここまで来れば他の人間の目を気にする必要もないだろう。
とりあえず。
「これ、着ろよ」
黎児は自分の制服のブレザーを脱いで真琴に渡す。
真琴の制服は胸元が破れてしまっている。
そんな格好で目の前に立っていられるのは、何というか…目の毒だ。
「お、おおきに…」
頬を赤らめたまま真琴はブレザーを受け取り、すぐに羽織った。
「それにしても…」
黎児は真琴を…主にその胸元をまじまじと見る。
「ほんとに女なのな、お前…」
「どこ見て言うてんねん」
じと目で真琴が睨んだ。
が、エリアルから助けてもらった恩を感じているのだろうか。
いつものような剣幕で怒鳴ったりしない。
「あんな…ウチ、ほんまはデビューしたての新人女優やねん…」
ここまで来れば他の人間の目を気にする必要もないだろう。
とりあえず。
「これ、着ろよ」
黎児は自分の制服のブレザーを脱いで真琴に渡す。
真琴の制服は胸元が破れてしまっている。
そんな格好で目の前に立っていられるのは、何というか…目の毒だ。
「お、おおきに…」
頬を赤らめたまま真琴はブレザーを受け取り、すぐに羽織った。
「それにしても…」
黎児は真琴を…主にその胸元をまじまじと見る。
「ほんとに女なのな、お前…」
「どこ見て言うてんねん」
じと目で真琴が睨んだ。
が、エリアルから助けてもらった恩を感じているのだろうか。
いつものような剣幕で怒鳴ったりしない。
「あんな…ウチ、ほんまはデビューしたての新人女優やねん…」