いいから私の婿になれ
エリアルが大きく両手を広げた。

また何らかの魔法行使のモーション。

それを恐れる事なく。

「魔法は使わせない!」

黎児はエリアルに向かって突っ込んだ!

勿論黎児自身は普通の高校生だ。

魔法を使えるエリアルに素手で立ち向かうのは自殺行為に等しい。

だが。

「全ての魔法は、発射までに溜め時間が存在する!そこに攻撃を加えれば!」

黎児のタックルによって。

「あうっ!」

エリアルの魔法行使のモーションが止められ、魔法は無効化される。

日頃からネットゲームをやり込んできた黎児ならではの対応方法。

何の力も持たない黎児が、エリアルの魔法攻撃を封じ込めていた。

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