いいから私の婿になれ
何を言っているのだろう、このネトゲ廃人は。
忌み嫌っていた筈の真琴と顔を見合わせ、エリアルは。
「ふふっ、ふふふふふっ…」
可憐な花のような微笑みを浮かべる。
「この人は重症です。私の手に負えません。お前に譲ります、雌豚」
真琴もまた、ニカッと白い歯を見せて笑う。
「冗談やろ、こんなガチオタ、ウチかていらんわ。あんた何とかしぃや」
「?????」
黎児一人だけ、何の事やらわからないといった顔をする。
…エリアルも、真琴も。
肝心な事を忘れていた。
このネトゲ廃人は、ドがつく程の『優柔不断』なのだ。
どちらか選ぶような男らしい男ではない。
二兎を追う者だし、一石で二鳥を得ようとする図々しい奴なのだ。
忌み嫌っていた筈の真琴と顔を見合わせ、エリアルは。
「ふふっ、ふふふふふっ…」
可憐な花のような微笑みを浮かべる。
「この人は重症です。私の手に負えません。お前に譲ります、雌豚」
真琴もまた、ニカッと白い歯を見せて笑う。
「冗談やろ、こんなガチオタ、ウチかていらんわ。あんた何とかしぃや」
「?????」
黎児一人だけ、何の事やらわからないといった顔をする。
…エリアルも、真琴も。
肝心な事を忘れていた。
このネトゲ廃人は、ドがつく程の『優柔不断』なのだ。
どちらか選ぶような男らしい男ではない。
二兎を追う者だし、一石で二鳥を得ようとする図々しい奴なのだ。