【完】Lost voice‐ツタエタイ オモイ‐
「そう、よかった。柚姫ちゃんって、二年生なんだっけ。」
またも、頷く。
暁くんは器用に前を見ながら、時々こっちに視線を向けてくれて、あたしと会話を続けてくれた。
「じゃあ、俺より3つも下なんだね。」
…3つも!?
ってことは、暁くんって19歳ってこと!??
大学二年生、か…。
暁くんから見たら、あたしって子供なんだろうなぁ…。
多分、暁くんにとってあたしは、妹感覚なのかも。
優兄と同い年くらいなんだもん、やっぱそうだよね。