心 [短編]
私は祐介にエスコートされて中に入る。


最初はこのうるさい音に慣れず煩わしいと思っていた。


この頃やっと慣れてきた。


「麻耶りん!」


ここで仲良くなった瑞穂が、ウサギのようにピョンピョンと走ってきた。


「今日も麻耶りんの長い髪が輝いていますねー!」


などとよくお調子を言う。

――この子は一緒にいても楽しいから側に置いている。


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