心 [短編]
「麻耶りん何かあった?」

「別にないけど?何で?」

「何か今日、いつもに増してピリピリしてるって言うか…。」


確かにさっきの合コンでイライラしていた。


「あー……別に…。」


「そっか…
てか聞いてや!祐介とね――」


この子は色々なことに気が付く。
だからと言って土足で私の中には入ってこない。


私が1番嫌うことを言わなくても分かっている。


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