舞い降りた天使と悪魔
▼Take4
▽side:Chika
―浄界―
「ここが‥浄界」
そこは、とても自然が豊かで緑がいっぱいの綺麗な田舎町だった。
想像していたのと違う。
もっとこう‥
荒んでるものだと思ってた。
「ここに‥ハルクやユーリの家族がいるのね」
「あぁ」
少し見下ろすと、下には町並みが広がっている。
「しかし‥あの魔族も可哀相だよな」
確かに、ハルクは可哀相だと思う。
家族に会えなくて、ずっと‥
魔界にいるんだよね‥
任務の為に、こっちの世界に来るぐらいで‥
「寂しくないのかな?」
「さぁな。
魔族だから、その辺の情は無いんじゃね?」