舞い降りた天使と悪魔
指切りをして約束した二人。
優しく微笑んだユーリよりも、私の目は、ガラス窓を殴った時の傷に目がいった。
「ユーリ‥手、貸して?」
「‥‥‥‥?
あぁ、別に大した事は」
「ダメだよっ!!
ちゃんと手当しないとっ!!」
私は拒むユーリの手を引っ張り、自分の手をかざした。
「何を‥」
「出来るか分からないけど‥」
私は全神経を手に集中させた。
この第三の目の力を使えば‥
その時、淡い緑の光がユーリの手を覆った。