舞い降りた天使と悪魔
「最近、元気無いじゃん、よっ!!」
バシッ
俺の蹴りが、腕でカバーされた。
ユーリは涼しい顔して何も喋らない。
「アイツと何話してたんだ!?
悠久の扉とか!?」
「‥っ!?」
バチンッ
「なっ、お前っ!!」
指を鳴らして打った小さな雷が、まさかユーリの頬に当たるとは思わなかった俺は、突っ立っているユーリに駆け寄った。
「何で避けなかったんだよっ!?」
「‥すまない」
「謝ってる場合じゃねぇだろっ!!」