舞い降りた天使と悪魔

▽side:Chika


「ん‥」



微妙な苦しさで、私は夢から醒めた。
何でこんなに寝苦しかったのかな‥
そんなに暑くもない‥し。



「よっ‥」


「んー‥」


「あ‥」



体を起こそうとしたら、私のお腹を枕にして寝ているアイルくんが唸りを上げた。



「そっか‥
私達‥お昼寝してたんだ」



私は、そっとアイルくんの頭をどかした。



「ハルク兄ちゃん‥」



寝言でハルクの名前を呼んでる‥
アイルくんの頭を撫でたら、ツゥ‥と涙が一粒流れた。
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