舞い降りた天使と悪魔
▽side:Hikaru
「おい」
「‥‥‥‥‥」
呼び掛けても返事が無い。
「‥おいっ!!」
「黙って着いて来れないのか」
口を開けばすぐこれだ。
命令口調でよー‥
でも、俺だって意味も無く呼んだ訳じゃない。
「テメェ‥っ
一体、どんだけ歩かせるつもりだよっ!!」
俺の家から歩き始めて‥多分、1時間ぐらい。
もう町外れまで来ていた。
いい加減、俺の足が重くなっていて「進みたくない」と訴えている。