舞い降りた天使と悪魔
すると、ユーリは冷静な表情で俺の手を掴んだ。
「それも良いだろう。
俺には殺される理由がある」
殺される‥理由?
獣人族の事か‥?
俺の手を握る手に力が入る。
「だが、神族である俺を殺しても、お前が捕まる事は無い。
俺は一度死んでるからな。
殺しても構わんぞ?」
悲痛な笑みを浮かべるユーリ。
そうか‥
コイツも、ハルクも‥
一回は死んで、浄界に行ったんだよな‥
幽霊みたいなもんか‥
「‥それはそれで嫌だな‥」