舞い降りた天使と悪魔
「嫌だとか言うな」
でも‥今のユーリは生きてる人間にしか見えないんだぜ?
こうやって触れてる。
温かみもある。
「殺すか?」
「‥殺さねぇよ。
俺が自分の手を汚す時は、知香に危害を加えた時だけだ」
そう言って、俺はユーリから手を離した。
「一度死んだ身だろうが、ちゃんと命を大切にしろよ‥馬鹿野郎」
俺はコツンとユーリの額を小突いた。
「‥‥悪かった。
それともう一つ、俺の憶測だが‥‥」