舞い降りた天使と悪魔
暫く歩いたところに、住宅地が見えてきた。
一軒家がたくさん並んでいる。
「この辺りなんだが‥」
「まず覚えてんのか?」
「大分来ていないからな‥
‥あぁ、ここだ」
私達はある一軒家の前で立ち止まった。
そこで信じられない光景を目にしてしまった。
「な、何‥‥これ‥‥」
玄関らしきドアに、血文字で意味の分からない記号が書かれていた。
ユーリはそれをじっくり見ている。
私達の首筋を冷や汗が伝った。