舞い降りた天使と悪魔
「知香は‥多分、俺が力を付ける事を恐れてるよな」
「‥自分のトラウマが蘇るからか?」
俺は頷いた。
もし、また知香の前で雷を落としたら知香は‥‥
「それを恐れているのは、輝、お前じゃないのか?」
その言葉に俺は何も言えなかった。
ユーリ‥
お前は何でも知っているのか?
確かに‥そうなのかもしれない。
知香に嫌われるのが怖いのかもしれない。
「お前は安宮知香を信用していないのか?」
「そんなこと‥っ」
「安宮知香はお前を応援している。
その気持ちを感じ取れ」