舞い降りた天使と悪魔

「‥そんな事‥」



俺は口をつぐんだ。

難しい‥
それは武力的な面ではなく、メンタル面だと思う。



「今回の敵は上級悪魔。
手加減する事は無いと思うんだが‥」


「分かってます」



アイツは‥ハルクは敵だ。

でも、アイツは魔界を滅ぼそうとしている。

それを敵だと認めて良いのか?

共に戦う仲間として、魔界に挑んではいけないのか?



「‥ラジエル様、お話が」


「あぁ、じゃあ聞こうか」



俺の前にラジエル様が座る。

静かに瞳を閉じたあと、ラジエル様を真っ直ぐに見つめた。
< 62 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop