舞い降りた天使と悪魔
「‥そんな事‥」
俺は口をつぐんだ。
難しい‥
それは武力的な面ではなく、メンタル面だと思う。
「今回の敵は上級悪魔。
手加減する事は無いと思うんだが‥」
「分かってます」
アイツは‥ハルクは敵だ。
でも、アイツは魔界を滅ぼそうとしている。
それを敵だと認めて良いのか?
共に戦う仲間として、魔界に挑んではいけないのか?
「‥ラジエル様、お話が」
「あぁ、じゃあ聞こうか」
俺の前にラジエル様が座る。
静かに瞳を閉じたあと、ラジエル様を真っ直ぐに見つめた。