舞い降りた天使と悪魔
▽side:Haruku
─魔界─
呼び出された。
自室でのんびり水晶を眺めていたら、中級悪魔が呼びにきた。
俺は長く黒い着衣を羽織りながら、呼び出された場所へ向かう。
見慣れた扉。
俺の宿敵、魔王がいる場所。
「失礼します」
扉を開けると、腹立つぐらいに優雅に座っているアイツ。
そして‥
ノエルがいた。
「ノエル‥?」
「ハルク‥っ!!」
足枷、手錠、首輪に鎖‥
拘束道具をふんだんに纏ったノエルがいた。
「どういう事ですか‥魔王」
「お前に命令だ」