舞い降りた天使と悪魔
「何探してんだ?」
「ひぃっ!?」
後ろから、突然声を掛けられ、私の肩はびくついた。
素早く後ろを振り向くと、そこには‥‥
胸板?
「‥‥‥?」
ずっと上を見ると、そこには赤髪。
翡翠色の目が、私の瞳を捕らえた。
「‥‥‥ハルク‥!?」
「気安く呼ぶな、ブス」
「結構顔が良いからって、性格ブスには言われたくないわよ」
私の対応に眉間にシワを寄せるハルク。
私も対抗して、睨みつける。