舞い降りた天使と悪魔
▼Take7
▽side:Haruku
「重い」
ドサリと、自室のベッドに安宮知香を寝かせる。
他の奴等に見つからないように運ぶのは大変だった。
「‥‥‥ハァ、くだらねぇ」
俺は女の寝顔を見つめた。
安らかに寝息を立てている。
こんなものの為に‥
アイツ等は命を掛けて俺から守ろうとしてやがる。
くだらねぇ。
壊したくなる。
「ん‥‥‥」
目を覚ました。
俺は上から覗き込んで、言葉を放つ。
「お目覚めかい、プリンセス?」