舞い降りた天使と悪魔
「アイツ等‥
姉ちゃん達を連れてく時に『お前等は人質なんだ』って言ってた‥」
「人質‥?
本当にそう、言ったのか?」
アイルくんがコクリと頷いた。
ユーリが険しい顔をしている。
魔族のやる事が全く分からない。
一体何がしたいの?
私の第三の眼が目的なんじゃないの?
「‥取り敢えず、紹介する。
コイツはシュバルエ家の末っ子、アイルだ」
アイルくんはユーリの後ろに隠れたまま、私達を見つめるだけだった。
私達も自己紹介を済ませ、アイルくんを連れて、輝の家に戻った。