君に願いを
「ちー!帰んぞ!」
ドアのところで
微笑みながら
あたしを呼ぶ春樹
「はーい!!今行くから
ちょっと待っとって!」
他の女子からの
痛いくらいの視線を
感じながら
あたしは返事を返した
「ひかり、じゃあまた明日!」
ひかりとバイバイして
春樹のもとへ走る
「お前はなにするにも
とろとろしすぎや」
って馬鹿にしたような顔で
あたしの髪を
クシャってする春樹…
顔がみるみる
赤くなるのが自分でも
分かった