片思い?両思い?
過去。
~今から約11年前~
「ママ…またどこかへ行くの?」
「ええ。ママは大変なの。パパもね。
だから、あなたには分かってもらわないといけないの。
何かあったら、そこにある伝言板にかきなさい。いいわね?」
「…分かったよママ!」
「それでこそ私の娘よ。じゃぁ、ママ行ってくるから。」
「いってらっしゃい!」
満面の笑みで、見送った。大丈夫な、ふりをしていたんだ。
本当は、すごくさみしかった。
保育園が休みの日曜日でさえも、両親は家にいなかった。
毎日夜は恐くて、テレビをいつもつけていた。
伝言板にかいた内容だって、「今日、お友達とたくさん話したよ。」
こういう事をかいたら、「そんなことより、あなた勉強の方は大丈夫なの?」
なんて返事しかこなかった。
お父さんは、全然会っていない。出張と言う名の浮気だしね。
お母さんはそれをきっと知っていると思う。
気づけば、家族でどこかに行ったなんて思い出がない。
一つも。
あたし…この2人とって、邪魔者でしかなかったのかな?
仕事の方が…大事なのかな?
お母さん。お父さん。
あたしは、昔のことを思い出しながら、
眠りについた。
友香の瞳からは、スーっと、一筋の涙がつたっていた。
「ママ…またどこかへ行くの?」
「ええ。ママは大変なの。パパもね。
だから、あなたには分かってもらわないといけないの。
何かあったら、そこにある伝言板にかきなさい。いいわね?」
「…分かったよママ!」
「それでこそ私の娘よ。じゃぁ、ママ行ってくるから。」
「いってらっしゃい!」
満面の笑みで、見送った。大丈夫な、ふりをしていたんだ。
本当は、すごくさみしかった。
保育園が休みの日曜日でさえも、両親は家にいなかった。
毎日夜は恐くて、テレビをいつもつけていた。
伝言板にかいた内容だって、「今日、お友達とたくさん話したよ。」
こういう事をかいたら、「そんなことより、あなた勉強の方は大丈夫なの?」
なんて返事しかこなかった。
お父さんは、全然会っていない。出張と言う名の浮気だしね。
お母さんはそれをきっと知っていると思う。
気づけば、家族でどこかに行ったなんて思い出がない。
一つも。
あたし…この2人とって、邪魔者でしかなかったのかな?
仕事の方が…大事なのかな?
お母さん。お父さん。
あたしは、昔のことを思い出しながら、
眠りについた。
友香の瞳からは、スーっと、一筋の涙がつたっていた。