君のこれからを僕にください
「じゃねー高橋!!」


久しぶりに運動をして元気になったらしい夏希は最近で1番の笑顔で、
僕の元から去っていった。

本当にお互いが昔に戻れた気分だった。

「夏希のことは1番の生徒だと思おう」

そう僕も決心した。
僕たちは共有してきたものが多かっただけだ。
だからお互いのことを必要としてただけ。

そう思ったら少し落ち着いた。

明日から夏希たち3年生は自主登校日になり、実質休みになる。

次に夏希に会うのは卒業式できっと最後になるだろう。
いつかの同窓会に呼んでもらえたら、きっといい思い出になってるだろう。

そうなることを願って僕も家に帰った。

< 16 / 20 >

この作品をシェア

pagetop