君の隣で
次の日、私は学校をサボった。
昨日から泣いて、泣いて、
部屋にこもって、ご飯も食べない私にお母さんは心配してくれた。
やっと私は部屋の鍵を開けた。
「なちか・・・・・?」
「なあに?」
「大丈夫・・・・?」
お母さんはそれ以上私に何も聞かなかった。
たぶん、私はもっと先まで聞かれていたら、
また自分が壊れてしまっていたかもしれない。
「今ご飯もってきてあげるわね?」
「・・・・・・・」
「ちゃんと食べなさい、お母さんおかゆ作ってあげたから。」
「・・・・・・・」
私はだまっていたけど、軽くうなづいた。
お母さんの作ってくれたおかゆは、
あったかくて、優しい味がした。
おかゆだけでも食べた私を見ると、
お母さんはほっとして、
隣に座っていてくれた。