コスモス―いちごの香り―
「そうかい…、じゃあわたしが仮の名前を付けてもいいかな?」


仮の名前…、確かに何かしらの名前が無いと困る。

「はい…、」


「よし、じゃあ名前は…、う〜ん……」

叔父さんは顎に手を置いて考えてる様だ。


「そうだ…、わたしがお嬢ちゃんを見つけた時、近くにいちごの香りがするコスモスがあったんだ。


だから、いちご なんてどうかな?」


――いちご、


可愛いかも…。

私は口元が緩んだ。

「いちごが良いです、」


「よしっ、じゃあいちご、今日はここにとまりなさい。」


そういえば、さっき窓を見たときもうかなり暗かった…。


「はい…、ありがとうございます。」


「今日はもう寝るとよいだろう。」


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