コスモス―いちごの香り―
おじいさんが、部屋から出ていくのを確認すると
私は着替え始めた。

だが、直ぐに私はある事に気が付いた。


身体中にアザなどがあったのだ。


…え… …?
何でこんな… ……、


カタカタと小刻みに肩が揺れた。

はやく、着替えなきゃ…。

見たくない…、


少しサイズは大きかったが問題は無かった。


しかし、この後どうしたら良いのかわからなくなってしまった。


おじいさんを、探そう――。


ススー…


襖を開けると、まず庭が目に入った。


綺麗とお世辞にも言えない程荒れていた。

廊下も、ほこりなどのゴミが足にくっついたりする。

意外…、きっちりしてそうなのにな…。

とりあえず足を進めるとテレビの音がきこえた。


ここにいるのかな?


少し安心した私は迷いなく襖を開けた。
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