思い出は消えない
その頃、お母さんは

廊下で沢斗と話をしていた。

「沢斗くん。ごめんね。真嬉、萩夜くんのこと大好きだから。ついかっとなったのよ。許してあげて。」

「わかってます。でも、今回は本当に俺のせいです。すいませんでした…。」

沢斗はお母さんにも

頭を下げた。

「いいのよ。萩夜くん、大丈夫だから。安心しなさい。発作は防ぎようのないもの。これから気をつけて見てあげて。」

「わかりました。しつれいします。」

沢斗はそれだけ言うと

帰って行った。
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