思い出は消えない
買ってきた本は

夜に見ようと思って

隠して持って帰った。

「ただいま!…萩夜!!」

病室に入ると

息苦しそうに咳き込んでる萩夜と

背中をさすっている

看護婦さんがいた。

「萩夜!」

私は萩夜に駆け寄って

手を握った。
< 139 / 157 >

この作品をシェア

pagetop