思い出は消えない
それから萩夜は

ベッドに寝たまま

夕日の空を

病室から眺めていた。

「…きれい…だな。」

「うん。萩夜、夕日も好きなの?」

「…あぁ。きれいだから…な。」

「そうだね。」

「…いつも…屋上から…見てた。」

「そっか。」

時間はすぐ過ぎて

夜になった。
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