思い出は消えない
「病気だって分かってから、あいつは俺達の前からいなくなったんだよ…。」

「なんで、幼なじみの沢斗にまで、言わなかったんだろ?」

「あいつ、1人で抱え込むタイプだから。俺達に、心配かけたくなかったんじゃねーかな。だから、あいつがここの病院に入院してるってことも、最近知った。
お願いだから、あいつがなんか抱え込んでたら、助けてやってくんねー。今は真嬉ちゃんにしか出来ないと思うからさ!」

「はいっ!!」

私はそう言って、

沢斗とわかれた。
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