思い出は消えない
私は看護婦さんと一緒に

廊下を話ながら歩いた。

「真嬉ちゃん。萩夜くんね、これから、さっきみたいな発作の回数が、多くなると思う。必ず、大きい発作の前に、軽い発作があるはずなの。その軽い発作の時に治療してあげれば、少しは発作が小さくなると思うの。
だから、その軽い発作を見つけてあげて!萩夜くん、楽になると思うから!」

「わかりました!」

(私がさっきから気になってたこと。余命の話は、萩夜にすればいいのかな…。)

私は看護婦さんに聞いた。
< 90 / 157 >

この作品をシェア

pagetop