タッパーにつめた恋
食堂はすでに人で
賑わい出ししていた。
晩ごはんはカレー。
ショウがわくわくし出す。
「ねぇタクヤまだなの~?」
ミヅキもショウと一緒に
辺りを見渡し出す。
「もう食べようよっ!!」
「あ、ナツ顔赤い~。」
おちょくられながらも
カレーを食べ始めた。
「あっ!タクヤじゃんっ!」
ユッコが指さした先には
タクヤと友達、坊主だから
多分野球部っぽい子といた。
トレーにカレーをのせ
歩いているところを
ショウが手招きした。
「この子ナツっていうんだけど
野球部のマネージャー
するらしいからアドレス交換
しときぃなっ。」
"うわっ!!ショウ
いきなりすぎるよっ。"
「全然いいで。」
タクヤはそう言って
トレーを机に置き
ケータイをポケットから出した。
赤外線をした時
絶対顔が赤かったと思う。
無事タクヤのアドレスを
ゲットできた。
ショウ達がニヤニヤしていた。
その日のカレーは
いつも以上に美味しかった。