タッパーにつめた恋
*04.08*
家から車で二時間。
やっと高校に着いた。
所々、桜がまだ咲いていて
ついつい写メまで
撮ってしまった♪
制服が可愛いと有名な学校だ。
エンブレムが誇らしく
思えてきた。
"今日からほんとにJKかぁ…"
人の多さや学校の広さに
唖然としていた。
「ナツキちゃんだよねっ!?」
突然声をかけられ振り返ると
見覚えのある顔…
だけど名前が思い出せない。
小柄で目がぱっちりして
可愛い子だ。
「えっと…」
困ってしまい言葉が
出なかった私に
さらに話かけてきた。
「え~?忘れたの!ほらっ!!
寮の部屋隣のユッコ!!
春休みの引っ越しの時に
話したじゃん!!」
「あっ!!RAD好きの!?
ユッコちゃんだ!!」
思い出した!
春休みに寮に荷物を
持って行った時部屋が
隣だった子だ。
たまたま音楽の話をして
RADがお互い好きで
意気投合したんだった。
「ユッコでいいよ~。
よかったぁ知ってる子いて!
クラスは違うみたいだけど
隣人なんだし仲良くしてねっ!!」
にこっと笑うと
涙袋が強調されてますます
可愛いなと思った。
「私もナツでいいよっ!!
これからよろしくねっ!!