ゴールデン・メダル
兄はルッカの家についた。


"ここか"


家の中は、外と温度がまったく変わらず、"じめっ"としている。



ルッカの家で一緒に暮らしている者達は皆働きにでかけているらしい。


そこには、弟と寝込むルッカしかいなかった。


"ルッカ・・・・・ルッカ"



弟は、必死でルッカに声をかけている。


ルッカは何かをつぶやいている。


"ルッカは病気になってしまったのか?"



弟は、兄に気付いた。


「あっ・・兄ちゃん!今っ、ルッカが・・・・ルッカが大変なんだ!!」


ルッカは・・・・・・悲痛なうめきをもらし、苦しみをこらえていた。



弟も必死にルッカをなだめている。



"弟にはそれが限界なのかもしれない"
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