恋するマッシュルーム
愛のキノコ傘

そして今日はバレンタインデー当日。


私は今、カフェでタロー君に、泥酔して迷惑をかけてしまったお詫びをしている。


このお店で一番高いコーヒーとチョコレートケーキをご馳走している。



「タロー君、昨日は本当にごめんね。」



私がコーヘーに担がれて来たせいで、部屋に帰れなくなってしまったタロー君に今になって申し訳なさが込み上げて来る。



『え?全然いいよ!どうせ彼女んトコ泊まる予定だったし、カナちゃんがそんなに気を使わないで。』



タロー君っ!!


優しい!


何て優しいコなんだアナタは!!


兄ちゃんはあんなに傍若無人なのに!弟のこの物腰の柔らかさ&優しさったらない!


見習えキノッピー!!



「タロー君!本当にありがとう!」



タロー君のおかげで私は救われました!


ニコニコと笑ってくれるタロー君は、本当に優しくて頼りになってカッコイイ良い男だ。


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