恋するマッシュルーム


そんな目の前の傍若無人おキノコ様に、甲斐がいしく辞書を渡したり、消しゴムを渡したり、シャーペンの芯を入れ替えしたりする為だけに存在している今の私…。


まさにただの小間使い。


オイ…


そんなの自分でヤレよクソキノコ!


一体どこの小学生だ!


いや、むしろ小学生に失礼だ。


小学生だって自分で出来る事はちゃんと自分でやっている。



『カナ、消しゴム。』



「あ、ハイ。」



って…


私のバカー!!!


ついつい条件反射で渡してしまったではないか!


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