恋するマッシュルーム
「ちょっ…ちょっとコーヘー何なのよ!どきなさいよっ!」
いきなり過ぎる展開に心臓が嫌な早鐘を打つ。
『どくワケねぇだろ?そんなに大好きなキノコの味が知りたいなら、今から毒味させてやるよ。』
って…、そんなイヤらしい目つきで言われても!
いやいやいや結構です!
全力で遠慮させて頂きます!!
咄嗟に身の危険を感じて全力で抵抗を試みるも…
『誰も食った事の無いキノコの毒は、食ったヤツにしか分からねぇんだよなぁ?』
って…、イキナリそんな妖艶なオーラ全開で迫られても!
私には、「うん食べてみる!」なんて明るく言えるハズも無く…。
案の定…
「やっ……んんっ…!」
「止めときます!」と言うハズの言葉は、
またしてもコーヘーの唇の中に消えて行った。
そうして結局…
今度こそ私は、シラフでコーヘーに痴態を晒す事になってしまったのであった。