恋するマッシュルーム
「何でキスマークなんか…」
そうよ…、
キスマークなんか私に出来るハズが無い、
キスさえした事の無い私が、一晩でこんなに沢山のキスマークが身体に出来る訳が無いのだ…。
それは…
ある仮説を除いては。
だけど…
そんな仮説有り得ない。
有り得ちゃいけない。
想像すらためらわれる。
そんな事ある訳が無いと、色々と想像してみてはどんどん青ざめて行く私。
そんな私とは対照的に、私が青ざめれば青ざめる程、目の前で楽しそうに怪しく瞳を光らせるこの男に…
私の身体は芯から震えた。