恋するマッシュルーム
『オレが全部思い出させてやるよ。』
い、良いよ、コーヘー。
止めてよコーヘー。
本当にもう良いんだよ。
知りたくないって言ってんのに…。
そんな楽しそうに、いたぶるように言わないで。
止めてと哀願する瞳を向けても、
コーヘーは更に嬉しそうに妖しく笑うだけだった。
『オマエは昨日2回イッた。オレは1回だけだ。』
コーヘー…ナニイッテンノ!?
ねぇ、コーヘー…何言ってんのよ!?
恥ずかしさと恐ろしさで青ざめる私に、コーヘーはゆっくりと顔を近づけて来る。
両手は押さえ付けられ、床に張り付けにされた恰好で、私を真上から間近に見下ろすコーヘーは、
捕らえた獲物にとどめを刺そうとする獣だった。