幼なじみ
「顔…上げろよ。」



俺は顔を上げた。



その瞬間。



ボコっ!!!!!!



「ってぇ。」

「瑠璃の気持ちも
 考えろよ。
 お前のことまじで
 好きなんだぞ!?」

「俺はまじとかじゃねぇ
 くらい結衣が好き。
 結衣に俺の一生を捧げても
 いい。
 結衣のためなら何でもできる。
 結衣に好きな人ができたら…。
 俺は応援できる。」



現実は応援とか言ってる
場合じゃねぇかもしれねぇ。



でも。



「瑠璃と和田みたいなことは
 絶対にしねぇ。」

「宮間…。」

「なぁ瑠璃。
 本気で好きなら応援
 できると思う。」

「っ…。」

「俺はできるよ?
 結衣のためなら。」



俺は結衣のためなら…。



「やめてくれんのか?
 やめてくれねぇのか?」

「…嫌。」

「あ?」

「嫌だって言ってるのっ。」



瑠璃…。




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