幼なじみ
「いい?」



まただ…。



また悠仁の顔。



「ごめん…。」

「そっか…。
 待ってるから。」

「うん。」



この会話…何度目だろ。



ずっと拒み続けてる。



悪いって思ってる。



でも…どうしてもできない。



悠仁以外とは。



「送ってく。」

「大丈夫。
 1人で帰れるから。」

「俺が送りたい。」

「…ありがと。」



ずっと沈黙。



「結衣。」

「ん?」

「…いや何でもねぇ。」

「ここでいい。
 ありがとね。」

「あ、おぅ。」



ごめんね恭。



あたしやっぱり…。




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