幼なじみ
キスされてる間
浮かんだのは…。



悠仁の顔。




「恭っ…やっ。」



初めて、付き合ってから初めて
恭を拒んだ。



「結衣…。」

「ごめん…。
 あたし…戻るね。」

「ちょっ、おぃ。」



どうしても。



どうしても悠仁のことしか
考えられなくて。



恭を悠仁と重ねて
しまって。



ごめんなさい。



「はぁ…。」

「結衣?」

「っ!!」

「やっぱ結衣じゃん。」

「海斗…。」

「久ぶり。」

「久ぶり…。」



一瞬。



悠仁かと思った。



「元気?じゃねぇよな。」

「どうなんだろ…。」

「え?」




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