きみがいたから
プロローグ
小鳥が鳴く朝

日差しが差し込んでくる部屋の中には

気持ちのいい朝だというのに

憂欝な空気の部屋のなかに
ため息をついている一人の男の子がいた・・・

そう、海南高校の2年生有賀海斗だ

紙は生れ付きの黒がかった茶色

背も常人なみの男の子だ。
(また学校の日か・・・どうせ下から・・・)

「海斗、朝よ!起きなさい」

ハァ・・・(行かなきゃな・・・)

そして海斗はこの日

人生の分け目となる日とは思っていなかった
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