正義の味方
その時 別の天使が部屋に入ってきた
今度の天使は、羽根がはえてて 真っ白で天使らしい天使だった 『調べ物おわりました』
とレポート用紙を渡して深雪に一礼して出ていった

『彼、ピーターっていうの私の助手、こっちの世で天使って言ったら あんな感じなんだろうけど私みたいな天使もおかしいよね』

おばあちゃん天使は そういいながらレポートを読み始めた。

深雪は、その様子を見ていた なぜか気持ちよく 気が遠くなるような 天使が近くにいたら、こんな気持ちになるのかなと思った

しばらくして、おばあちゃん天使は、顔を上げて
こう言った

『あなた、いじめにまけない?』

深雪は、下を向くだけだった

おばあちゃん天使は続けた
『あなたがどう思い、なんで、昨日みたいなこしたかは、このレポートで分かったわ、でもね、生きてる者は、生きてる者でしか、なにもできないの、あなたはもう心が弱すぎて、このままじゃダメね』

『私…どうしたら』 深雪は弱々しく言った
『あなたの同級生に、名村新っていたよね』

『名村…君』

『あの子に話してみなさい、あの子なら力になってくれるかも…』

深雪は、名村を思い浮かべた、

成績もスポーツも、クラスで一番 でも私しゃべったことないな でも名村君事態だれかと仲良く話してるの、見たことないな…
『はなせるかな』 そこだけ深雪は、声に出た。 おばあちゃん天使はもういなかった





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