わたしとあなたのありのまま
『苦手』通り越して『嫌い』ですか?
それって女としてどうよ? と思う。
「だからって、なんで私が?」
「お前は好きだろ?
うちの子たちを愛おしげに見てただろ?」
いつそんなところを見られたのだろう。
初めて田所がバイト先のコンビニに現れた、あの時以外に考えられないけれど。
「『うちの子』って。
田所、バツイチだったんだ!?」
「はいはい、寒いギャグで思いっきし滑ってないで、早く来い。
浅井薬局向かいの板金屋な」
一方的に言い捨て、電話を切った。
プーップーッ、という機械音がやけに耳触りで、私もすぐに携帯を手離した。
「私をなんだと思ってんだ。
召使いだって、もっとまともな扱いされるわ!」
などとブツブツ文句をたれながらも、急いで身支度を整える。
勝敗は最初から決まっていた。
男女の戦いなど、惚れている方が必ず負けるのだ。
それって女としてどうよ? と思う。
「だからって、なんで私が?」
「お前は好きだろ?
うちの子たちを愛おしげに見てただろ?」
いつそんなところを見られたのだろう。
初めて田所がバイト先のコンビニに現れた、あの時以外に考えられないけれど。
「『うちの子』って。
田所、バツイチだったんだ!?」
「はいはい、寒いギャグで思いっきし滑ってないで、早く来い。
浅井薬局向かいの板金屋な」
一方的に言い捨て、電話を切った。
プーップーッ、という機械音がやけに耳触りで、私もすぐに携帯を手離した。
「私をなんだと思ってんだ。
召使いだって、もっとまともな扱いされるわ!」
などとブツブツ文句をたれながらも、急いで身支度を整える。
勝敗は最初から決まっていた。
男女の戦いなど、惚れている方が必ず負けるのだ。