わたしとあなたのありのまま
「あー、俺のクリス」
芝居がかった口調で言い、田所はコントローラーをポイと放った。
被っていたバスタオルの端を掴み、頭の上を滑らせるようにして剥ぎ取りながら、ようやく私に視線を寄越した。
「お前さぁ、いくらなんでも無防備すぎんじゃね?
男の部屋でアホ面して爆睡とか」
そう言って、大袈裟なぐらい呆れた顔をして見せた。
「『アホ面』なら危険度10パーぐらいじゃない?」
「ノー、3パー弱」
即、否定。
『弱』って何?
「私は田所のことが好きだから、
田所にこの身を捧げる覚悟はできてるよ」
ムカついたから、困らせるようなことを言ってみる。
そんなのもちろん、田所はお見通しで、少しも動じることなく、
「なにが『アナタガー、チュキダカラー』だ。
いつまでも寝ぼけてんじゃねぇ。ボコられてぇか」
と返された。
芝居がかった口調で言い、田所はコントローラーをポイと放った。
被っていたバスタオルの端を掴み、頭の上を滑らせるようにして剥ぎ取りながら、ようやく私に視線を寄越した。
「お前さぁ、いくらなんでも無防備すぎんじゃね?
男の部屋でアホ面して爆睡とか」
そう言って、大袈裟なぐらい呆れた顔をして見せた。
「『アホ面』なら危険度10パーぐらいじゃない?」
「ノー、3パー弱」
即、否定。
『弱』って何?
「私は田所のことが好きだから、
田所にこの身を捧げる覚悟はできてるよ」
ムカついたから、困らせるようなことを言ってみる。
そんなのもちろん、田所はお見通しで、少しも動じることなく、
「なにが『アナタガー、チュキダカラー』だ。
いつまでも寝ぼけてんじゃねぇ。ボコられてぇか」
と返された。