わたしとあなたのありのまま


「頑張らなくていい。
 ほのかは、そのままで……」

 言いながら、田所の右手が優しく私の横髪をとかした。



「ありのままのお前に、

 俺は惹かれ始めてる」



 『好きだ』とか
 『愛してる』とか

 そんな言葉よりもずっと
 何百倍も

 価値がある
 大切な
 宝物のような言葉を……



 田所は私にくれた。


< 135 / 318 >

この作品をシェア

pagetop