わたしとあなたのありのまま


 おヘソまできた時、一体どこまで下りていくのだと、また猛烈な不安に襲われた。
 そして、田所の唇は下腹を滑ってさらに下へ。

 秘部へ向かっているのだと気付き、身体が飛び跳ねるほど驚いた。


「やめて、そんなとこ。
 汚いよ」

 思わずそう叫んでいた。

「汚くない」

 合い間に、そう一言返しただけで、田所は私の訴えなど全く取り合ってくれない。


「嫌だ、お願い。
 お願いだからそれ以上、下へは行かないで。
 恥ずかしいよ。
 田所に見られたくないよ、そんなとこ。
 恥ずかし過ぎる」

 目に涙が溜まる。
 そんな場所に、田所にキスされるなんて、絶対に耐えられない。


 死んだ方がマシだ。


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